Month: October 2023

【​TechJapanHub事例インタビュー/株式会社batton様】​足りないスキルも学習し、実践レベルに。世界で大きな仕事をする仲間が見つかった

​​インド工科大学(IIT)をはじめとするインドの優秀な学生の採用を支援するプラットフォームTechJapanHub。サービスの一環であるサマーインターンを通して選考し、採用を決めた企業様にインタビューさせていただきました。​ 今回は、AI搭載の業務効率化システムを開発・販売する株式会社batton取締役CTO、秋山真咲さんにお話を伺います。 ​​株式会社batton​ 取締役CTO 秋山真咲​  ​​インターン受け入れ:3名​  採用:2名​  ​​<即戦力のスキルと思考力を持つ人材を求めていた​ > ​​ーはじめに、TechJapanHubをご利用いただいた背景を教えてください。​  ​​これまで弊社のエンジニアは、中途採用しか行っておらず、wantedly経由やリファラル採用がほとんどでした。契約形態も業務委託だったので、新卒、中途にかかわらず正規雇用できるエンジニアを求めていました。​  ​​しかし、日本は生産労働人口が減少し、エンジニア不足が深刻です。弊社は創業5年目で、まだまだ認知度の低い会社。優秀な若手エンジニアを正規雇用するには、国内だけでは無理があると考えていました。​  ​​TechJapanさんは、代表の川人から紹介を受けて知りました。インドは総人口が多くポテンシャルのある国で、大学の卒業生は優秀なイメージ。興味を持ちましたし、良い人財と出会えるのではないかという期待感がありましたね。​  ​​ー応募者には何を求めていましたか。​  ​​学生なので実務経験はありませんから、そこを求めるのは酷だなと思っていました。でも、プログラミングのスキルは求めました。弊社は創業間も無く、エンジニアは日々のチケットを消化していくことで忙しい状態。スキルセットがない人が入ってきても教えていく余力がないのがわかっていたからです。まず手を動かせること。実装スピードが速いこと、新たな技術習得に貪欲な姿勢を求めました。​  ​​加えて、プロセスを組み立てられる人が欲しいと思っていました。なので、サマーインターンの中ではどういう技術スタックがいいのかの選別をしてもらっています。要望に対してどの技術を使えばいいのか考えることは、限られた時間での取捨選択や思想が必要になるからです。今思うと、要望は高かったですね(笑)。​  ​​<足りないスキルセットも、短期間で実践レベルに​ > ​​ー観点を明確に決められていたのですね。どんなサマーインターンを行い、どんな成果がありましたか。 ​​弊社のサービスである「FAXバスターズ」のプロダクトサービスを補完するものを作ってもらいました。​  ​​日本では受発注の際、デジタルでやりとりしている事業者は全体の14.2%で、それ以外はアナログ。そのうち4割はファックスでやりとりしているという現状があります。スキャンして読み取ろうにも、発注書の様式が各社でバラバラ。人手を介してバラバラなフォーマットに記載しているデータをバックエンドシステムに手入力しなければならない状況でした。そこで、AIを使ってバラバラな書面のフォーマットを自動統一し、データ化できるようにしたのがFAXバスターズです。​  ​​データ化できるようになったものの、後から注文データが間違っていたことがわかり発注主より変更要望があった場合など、一度入力したものを人の記憶をもとに自然言語で簡単に検索したいというニーズがありました。そこで、インターンのみなさんには必要なデータを自然言語で検索し、追記できるシステムを作ってもらうことにしたのです。​  ​​はじめに作って欲しいものをリクエストして、質疑応答の時間を設け、3名のインターン生にプレゼンテーションしてもらいました。どんなものを作ろうとしているのか、どんな理由でどの技術スタックを採用しようとしているのか。実装する前に考え、役割を決めて発表してもらいました。その内容をブラッシュアップしてこれで行こうと決め、そこからはデイリースクラムを組んで日々の業務を進めていきましたね。​  ​​最終的に、FAXバスターズで取り込んだPDFをCSV ファイルにし、そのテキストデータを自然言語で検索できるシステムができました。検索したものをフォルダ化するところまで2ヶ月で作ってくれましたね。​  ​​最後は、全社員の前で成果を発表してもらいました。市販化には至っていませんが、インターンシップのチャレンジ課題としては十分に合格を出せる成果だと考えています。​  ​​ーインドの学生たちと接して、どう感じましたか。​  ​​真面目な日本人と比べてどんな仕事をするか、はじめは半信半疑でした。でも働いてみると彼らも真面目で、手を抜いたりすることなく真剣に取り組んでくれましたね。​  ​​そして、今自分が持ち合わせていないスキルセットに対して、実践で使えるよう学習していく能力には目を見張るものがありました。フロントエンドを中心にやってくれていた学生は、実はバックエンドが得意だったそうなんです。しかも、コロナが流行って家にいなければならない時間が増えたから、趣味でプログラミングを始めたと聞いて。それでこのレベルになるのかとびっくりしました。​  ​​また、彼らは自然言語を解釈するプログラムなんて書いたことがなかったんですよ。技術に対する理解力がすごいですし、実装スピードが速いですね。リクエストしたら、翌日「作ってみました」とレビューが入っているような状態でした。エンジニアとして成功したいという思いが強く、そのために努力を惜しまない姿勢が見えました。​  ​​自分の市場価値が上がることに関心があるので、それを満たすような仕事の渡し方、取り組みをしていかなければならないとも感じましたね。お互いなあなあの意識にならないので、双方にとって刺激的な関係性を持ち続けられるのではないかと思っています。​  ​​<言語よりも、萎縮しないコミュニケーションが肝​ > ー採用の決め手を教えてください。​  ​​3名中3名採用できなかったのは予算の関係もありますが、プロジェクトに対する貢献度合いや実装スキルで2名を選ばせていただきました。2名とも、日本の学生だったら採用できないレベルの人材だと感じています。​  ​​インターンをすることで、その人が持ち合わせているスキルセットを、スナップショットではなくある期間の中で見続けることができました。ミスマッチを防ぐためにも、お互いのために良かったと思います。​  ​​ー受け入れの中では、どのようにコミュニケーションを取りましたか。苦労したことや気をつけていたことを教えてください。​  ​​フルリモートで、ほとんどスラックでやりとりしていました。テキストコミュニケーションなので、質問に対してなるべく速やかに答えること、誰に聞けば良いのか明確にすることを心がけていました。​  ​​また、萎縮させないようコミュニケーションには気を配りましたね。私たちは彼らを「さん」付けで呼びますが、彼らは「さま」付けで呼んでいました。何か見落としがあると、「大変申し訳ありません、このようなことが二度とないようにします」とメッセージが来ることも。そこまで思っていないんですけどね。上下関係を大事にするんだろうなと感じました。だからこそ、彼らが「怒られている」と感じることなく、自分が思う方向に進めていけるよう気をつけました。必ず「いいね」から話をはじめ、「ダメ」とは言わなかったですね。​  ​​始まる前は、言語面を一番気にしていました。実際、インドの方特有のイントネーションで、英語が堪能な者でも聞き取るのに苦労する部分はありました。しかし幸いなことに外国籍の社員がいたので、部署の垣根を越えて参加してもらい、意思疎通できる環境を作ることができました。チャットは、翻訳ツールを使えば問題ありませんでしたね。正直、もっともっと苦労するかなと思っていましたが、やってみるとなんとかなりました。​  ​​ー全体を通して、TechJapanのサポートはいかがでしたか。​  ​​結果や成果において、期待を上回りました。応募には5000以上の閲覧があり母集団の形成ができ、173名に応募いただきました。候補者を絞る上でも情報をいただきましたし、環境を用意して終わりではなく、本当に伴走いただいたのが良かったですね。​  ​​<世界中の仲間と大きな仕事をする第一歩​ > ​​ーインド高度人材を採用することで、会社にはどのような変化があるでしょうか。今後の展望を教えてください。​  ​​『小さな組織、大きな仕事』という本があります。社員が2つの大陸と8つの都市に散らばって、ほとんど会わなくてもうまくやっている、ある企業を描いたノンフィクションです。エンジニアには愛読者が多いと思いますが、私もこの本に感銘を受けた一人。世界のエンジニアの仲間を集めて、大きな仕事を成し遂げたいと考えています。今回は、その第一歩です。インドの若く優秀なエンジニアと、大きな仕事をしていきたいと考えています。​  ​​これをきっかけに、彼らの後輩にも日本にはこんなベンチャーがあるよと伝わり、興味を持ってもらうきっかけになると良いですね。毎年今回のような取り組みを進めていければ、今回オファーを受託してくれた二人がメンターや指導者になるなど、良いサイクルが回ると思います。​  ​​また、彼らの採用が弊社の新卒生にとっても良い刺激になったと思います。最後は全社員の前で発表したので、こんな短期間でこんな成果物を出せるというのは、エンジニアでなくても衝撃を受けたはずです。同世代、下の世代でこんなにすごい人がいるんだと。私自身も、良い意味で危機感を覚えました。それを含め、良い取り組みだったと感じています。​ 

【TechJapanHab事例インタビュー / 株式会社LTU様】 外国人採用のイメージが変わった。自ら学び成長する人材との出会い

インド工科大学(IIT)をはじめとするインドの優秀な学生の採用を支援するプラットフォームTechJapanHub。サービスの一環であるサマーインターンを通して選考し、採用を決めた企業様にインタビューさせていただきました。​ 今回は、資材販売や工事力の提供、ITによる業務支援、不動産事業など「住」領域に多事業を展開するLTUホールディングス代表の原田岳さんにお話を伺います。 ​ 株式会社LTU / スタンダードフォース株式会社 代表取締役社長 原田 岳  ​​インターン受け入れ:4名​  採用:2名​  <内製化を見据え、高い人材を求めていた > ​​ーはじめに、TechJapanHubをご利用いただいた背景を教えてください。​  ​​営業コンサルティング会社から紹介を受けて利用しました。新卒採用に困っているわけではありませんでしたが、高度人材を採用できるというところに興味を持ちました。インド工科大学(IIT)の存在やインド高度人材という言葉は、実際にTechJapanの方と話して初めて知りました。ただ、IITの学生は数学の基礎学力があった上でプログラミングを学んでいると聞き、良い人材と巡り合えるのではないかと思いました。​  ​​これまでは、ユーザーインターフェースや業務フローの設計などは自社で対応していましたが、商材設計やプログラミングは外注していたのです。ここを内製化できれば、確実に開発速度が上がります。内製化はまだ先だと考えていましたが、良い人材が入れば予定よりも早く進められるかもしれないと考えました。​  ​​<自分で学び成長する。意欲とスピード感が桁違い​ > ​​ー​​インターンをどのような流れで進めましたか。​  ​​まず会社概要の説明書をTechJapanと一緒に作り、大学側に提出しました。その後、オンラインで会社説明会を実施。最大170名が参加してくれ、実際に応募も100名以上ありました。びっくりしましたね。ただ、履歴書は見たことのない形式で、経歴を見ても何を評価すれば良いのかわからない状態。TechJapanに一緒に確認してもらいながら、12名まで絞り込みました。​  ​​その後オンライン面接をして、最終的に4名をインターンに迎えました。みなさん様々な切り口で自己PRをしてくれる中、主体的にプロジェクトに取り組んだ経験を重視しました。TechJapanHubのサービスで、実際にどんなコードを書いてプログラムを作ったか確認できたので、使っている言語がなるべく近い人を選びました。​  ​​ーどんなサマーインターンを行い、どんな成果がありましたか。​  ​​インターンでは、弊社で作っている販売管理システムのダッシュボードを開発してもらいました。インターン用にサーバーを用意し、開発している大規模なメインシステムのデータベースをインストール。自由に使ってもらえるように準備しました。​  ​​最初は10日ほど、どんな分析資料があるか確認し、勉強してもらう時間を設けました。デイリーレポートを書いてもらって進捗を確認していましたが、みなさん細かく調べていましたね。一般的な経営指標は網羅されていましたし、「重回帰分析を使えば自動で売上目標を立てられるんじゃないか」など提案もしてもらいました。実際に重回帰分析で目標を立てると、売上が下がったら目標値も下がってしまうので駄目なのですが、実務に活かせるようなアイデアまで出してもらいましたね。​  ​​その後、完全に同じ開発言語を使っている人はいなかったので、弊社で使っている開発言語を勉強してもらいました。すると向こうから「こういう教材を与えてください」と提案があったので、その教材を提供して勉強してもらいました。コード解析も自分達でやってくれましたし、扱ったことのない言語でも、自分たちで学んでできるようになっていましたね。​  ​​最終的に2ヶ月半で、目標としていたサーバーへの組み込みは間に合わなかったのですが、ダッシュボードを表示するところまで完成させてくれました。​  ​​ーインドの学生たちと接して、どう感じましたか。​  ​​自分で勉強して作ろうという意欲とスピード感が、期待をはるかに上回っていましたね。うちに入ってくる新卒は、日本人でも比較的自分で考えて行動できるタイプの人が多いです。しかし、インドのみなさんは桁違いでした。一つの開発言語を5日くらいで学習していましたから。数学の基礎がしっかりしているので分析の話もすぐに理解してくれましたし、地頭の良さを感じました。​  ​​<インターンだからこその気づきが採用の決め手に​ > ​​ー採用の決め手を教えてください。​  ​​4名中、2名を採用させていただきました。能力はみなさん高かったですが、実際に一緒に働いてみて柔軟性の高い人を選びました。彼らはいろいろな提案をしてきてくれましたが、私たちにはお客様がいるので、提案通り変えられない部分もあります。それを理解して寄り添ってくれるか、ひたすら提案を繰り返してくるかの違いがあり、自己主張はしつつもバランスが取れる人を採用しました。2ヶ月半、毎日いろいろな質疑応答を繰り返し、実際にプログラムを作ってもらったので、より個人の特徴や能力が見えました。書類選考ではさっぱり分からなかったと思います。こちらも勉強になりました。​  ​​ー受け入れの中では、どのようにコミュニケーションを取りましたか。苦労した部分や気づきがあれば教えてください。​  ​​フルリモートだったので、日頃はメールやチャットでやりとりしていました。週に1度、1時間ほど対面のミーティングも設けました。最初の頃はアイスブレイクに日本の話をしていましたが、途中からは開発の勉強の話や実務の話になって、1時間が1時間半、2時間になることもしょっちゅうでしたね(笑)。​  ​​難しかったのは、会話でのコミュニケーションです。私はアメリカへの留学経験がありましたが、ブランクがあるのと、インド訛りの英語の聞き取りにくさとで、何を言っているか分からない部分がありました。しかし、重要な契約などの話の際はTechJapanの方が通訳で入ってくれたので、問題はなかったです。ビデオ通話をするとき、リアルタイムで英語を英語で書き起こすと理解しやすいこともわかってきたので、ツールも活用しながら徐々に慣れていきました。​  ​​あとは実務をする際に、使っている開発言語が違うことはわかっていたのですが、データベースやファイルのバージョン管理のやり方などまで違っていたことに驚きました。世界と日本とで常識が違う部分があるのです。自分たちのやり方がオーソドックスだと思っていましたが、世界からみると日本が特殊で。そういう面もインターンしてみて気がつきました。​  ​​ーTechJapanのサポートはいかがでしたか。​  ​​インドの大学は採用プロセスが複雑ですが、TechJapanさんの方で、すべきことが構築されてるのでやりやすかったですね。ミーティングにも頻繁に参加してもらったので、こんなに来てもらって大丈夫なのかと思うほど(笑)。親切に対応していただき、コスパが良いと感じました。​  ​​<内製化、世界標準化へ。新たな機会が生まれるきっかけに​ > ​​ーインド高度人材を採用することで、会社にはどのような変化があるでしょうか。今後の展望を教えてください。​  ​​商品設計やプログラミングの内製化はまだまだ先だと思っていましたが、それが一気に近づいてきたと感じています。加えて、彼らを雇用してみて世界標準のシステムがわかってきたので、今作っているものとは別のシステム開発では、彼らの推奨するもので作っていきたいと考えています。​  ​​ー来年の2024年には、インドから来日して働かれることになるんですよね。​  ​​そうですね。今はアルバイトとして必要なものを開発してもらっていますが、来日したら新しい企画のシステム開発にも着手したいと考えています。​  ​​私たちは自社で住宅を作れるので、彼らを受け入れるための宿舎も建設中。他社からも外国人財の宿舎にと引き合いが多い、完全木構造のユニットハウスを作っています。彼らの来日を楽しみにしている社員が多いですね。私も今度、初めてインドに行くんですよ。採用がなければ行く機会もなかったと思うので、いろいろな面で新しい機会になると思っています。​  ​​実は長崎県でインド高度人材を採用した企業は初めてだったそうで、長崎県知事が知事会で話題にしてくれたそうです。社外でも注目されているのを感じています。​  ​​実際にインターンをしてみて、インド高度人材は「こんなに自分で勉強するんだ」と驚き、外国人採用のイメージが変わりました。自分で学び、どんどん成長していってくれる人材は会社にとって必要です。うまくいきそうなら、次のインターンシップもTechJapanさんと一緒に進めたいと考えています。今度は社内に先輩がいますから、進めやすいと思いますね。​ 

2025年卒のためのサマーインターンシップ募集を開始しています!

    2023年10月15日からTech Japanの採用プラットフォーム:Tech Japan Hubを通じたインド工科大学*(IIT)等からのサマーインターンシッププログラムを日本企業に提供開始しています。    現在、Tech Japan Hubは、ローンチから2年でIIT人材7000名超分のデータを保有し、提携16大学(うちIIT校)の就職学年学生3人に1人以上が利用するプラットフォームとなりました。高度デジタル人材獲得を要望される日本企業に向けて、今年度もこのデータベースを活用したサマーインターンシッププログラムの提供を開始いたします。       *Tech Japan Hubの利用・インターンシップの設計サポート・募集は無料です。*別途、インターンシップ採用の際に成功報酬が発生します。     【Tech Japan Hubを活用したサマーインターンシップとは】従来、IITを初めとするインドの最高峰理系大学からの採用には①大学側が課す複雑且つ日本企業にとって不利とも言える採用規則の遵守対応の困難さ、②日本企業にとっての候補者情報管理の煩雑さ、及び①②を背景とした③学生の入社後定着率の悪さ、が課題となっていました。    企業がIITから学生の採用を行う場合、Day1(デイワン)と呼ばれる毎年12月1日からの就職活動解禁期間内の明確に指定された日時にキャンパスを往訪し、数時間の面接で当日中に企業学生とも内定及び受諾の意思決定をする必要があります。一旦受託の意志を示した学生は以降の就職活動に参加できなくなるため、どんなに企業が求めている人材でプレゼンテーションの準備をしていったとしても、自社の面接日時以前に他社からの内定承諾を決定した学生とは会うこともできません。加えて、企業はキャンパスごとに異なる指定フォーマットを利用して候補学生の情報を収集、管理することが求められ、その上短時間での意思決定は短期間での離職の原因にもなっていました。    Tech Japanは、上記の課題を踏まえ、本質的なデジタル新卒人材の企業・事業への寄与には、①面接前にお互いを理解する一定期間②企業内意思決定をスムーズに行うための情報管理システムが必要だと認識し、Tech Japan Hubを活用したサマーインターンシッププログラムの提供を2023年より開始しています。     日本企業はこのプラットフォームから簡単に、ワンストップで採用直結型トライアル募集の大学への申込み、内容の掲示や選考、そして就職活動期間に先んじた接点としてのインターンシップを行うことができます。Tech Japan Hubを通じて募集できる高度テクノロジー人材学生は、世界のIT企業を牽引する人材を輩出しているIIT等出身であることからも伺えるように、即戦力として企業のデジタル事業に貢献することが期待できるのみならず、企業が提示する内定受諾率が高く(2022年度で92.3%)、採用直結型トライアル期間に相互理解が進んでいるため入社後短期間での退職も少なくなることが想定されます。     【今年度実績】2024年度IIT新卒学生によるTech Japan Hubを通じた日本企業へのサマーインターンシップ応募は、1472名(のべ4418名)、同学年全体約1.6万人のうち1/10にあたる学生がTech Japan Hubを通じ日本企業でのインターンシップに応募しています。なお、インターンシップ期間を経た企業からの内定提示率は40%、受諾率は91%と国内理系人材内定提示・受託率と比較しても非常に高くなっています。    *実施インターンシップ内容の例ウェブ開発、AI、データサイエンスなどのバックグラウンドを持つ学生たちが、以下のようなトライアル事例に携わっています。 ①金融系ITベンチャーA社正社員と協働で、スマートフォンアプリ、フロントエンド及びバックエンドの開発 ②ロボットメーカーB社プロジェクトチームを結成し、プログラミングスキルを活かしながら画像処理、データに関する課題処理、信号処理、組込み制御、ロボット制御、フロントエンド開発、AIの処理を行う ③機械商社C社-UI/UX及びバックエンドの技術仕様を作成し、実装-大規模データ処理のためのデータベースを用いたアーキテクチャの開発、構築、テスト、保守-新しいサービスの設計・開発と、既存のWeb Servicesとの統合-既存モデルの拡張・充実と異なるAI技術との連携によるImageやVideoのRust検出 ④建設業D社業界構造と事業についてインプットののち、ステークホルダーにヒアリングしながらWebサービスのUI/UX改善やシステムの開発に従事     【2024年度サマーインターンシップ実施企業の声】 株式会社batton様https://batton.co.jp/AIによる業務自動化を行うRPAツールの開発、販売 取締役CTO 秋山真咲 様 インターン受け入れ:3名採用:2名     インターンシップでは、弊社のサービスである「FAXバスターズ」のプロダクトサービスを補完するものを作ってもらい、最終的に、Driveに取り込んだPDFのデータの文書をベクトル化し、自然言語で対象データを検索ならびにフォルダ化するところまで2カ月で作ってくれました。市販化には至っていませんが、インターンシップのチャレンジ課題としては十分に合格を出せる成果だと考えています。 プロジェクトに対する貢献度合いや実装スキルで2名を選ばせていただきました。2名とも、日本の学生だったら採用できないレベルの人材だと感じています。 インターンをすることで、学生が持ち合わせているスキルセットを、スナップショットではなく一定期間の間見続けることができました。ミスマッチを防ぐためにも、お互いのためにも良かったと思います今回の採用は、弊社の他の新卒入社生にとっても良い刺激になったと思います。インターン期間の終盤、インターン生に全社員の前で成果を発表してもらいました。こんな短期間に、このような成果物を出せることに、エンジニアでなくても衝撃を受けたはずです。同世代、下の世代でこんなにすごい人がいるんだと。私自身も、良い意味で危機感を覚えました。全体を通して、良い取り組みだったと感じています。

【イベントレポート】スタートアップによるインド拠点開設~インド市場開拓と世界最高峰テクノロジーとエンジニアへのアプローチ~

メガベンチャーやスタートアップによるインド拠点開設が進んでいます。TechJapanでは、日本企業のインド進出を支えるベンチャーキャピタル(Venture Capital、以下VC)2社と共催で、「スタートアップによるインド拠点開設」をテーマにイベントを開催しました。第1部では、インド進出すべき理由についてVC2社とディスカッション。第2部では、実際にインド開発拠点を行っている株式会社メルカリ執行役員 Group CTO兼 取締役 Managing Director of Mercari Indiaの若狭建氏、株式会社マネーフォワード取締役グループ執行役員CTOの中出匠哉氏に、立ち上げ背景や具体的なアプローチについて伺いました。その内容をレポートします。 【第1部】VCから見たインド市場の魅力とは? <登壇者> 相良 俊輔 氏/Genesia Ventures Country Director of India 大学在学中より、データの収集、分析、活用のための基盤システムをクラウドで提供する米Treasure Dataの日本法人に参画。インサイドセールス部門の立ち上げ・運営を経て、製造、流通、メディアなどエンタープライズ向けの直販営業及び既存顧客へのアップセル業務に従事。2019年2月よりジェネシア・ベンチャーズに参画。2023年7月にはインド・バンガロールへ新規投資拠点の立ち上げのために赴任し、インド現地のスタートアップへの投資活動を開始。 伊藤 毅 氏/Beyond Next Ventures CEO 2003 年 4 月にジャフコグループに入社。Spiberやサイバーダインをはじめとする多数の大学発技術シーズの事業化支援・投資活動をリード。2014年8月、研究成果の商業化によりアカデミアに資金が循環する社会の実現のため、当社を創業。創業初期からの資金提供に加え、成長を底上げするエコシステムの構築に従事。出資先の複数の社外取締役および名古屋大学客員准教授・広島大学客員教授を兼務。内閣府・各省庁のスタートアップ関連委員メンバーや審査員等を歴任。2019年からインドスタートアップへの投資活動をスタート。 <モデレーター> 西山 直隆 氏/Tech Japan CEO デロイトトーマツベンチャーサポートでアジア地域統括としてインドチームを立ち上げ、多くの日印ビジネス連携を創出。2019年にTechJapanを創業。インド工科大学と連携して、高度インド人材のデータベースを構築。成長スタートアップから大手企業にいたるまで、幅広く日本企業のグローバル組織構築およびDX人材獲得を支援。元米国公認会計士。 西山:日本のスタートアップがインドを活用すべき理由について、お二人のご意見を聞かせてください。まず伊藤さん、いかがですか? 伊藤:大きく2つあると考えています。1つは人材です。IT関連やソフトウェア開発をしている企業さんなら共通認識だと思いますが、インドには優秀なエンジニア人材がふんだんにいます。開発拠点を置く日本企業も増えてきていますね。エンジニア人材に加えて、優秀なマネジメント人材とも出会いやすいと感じています。英語が扱える上、スタートアップ経験者が多く、日本人よりゼロイチに適している人が多い印象ですね。私たちの会社で支援している企業でも、インドからベンチャー立ち上げ経験のある現地CEOを採用しました。 もう1つは事業機会です。インドは国も市場も成長しています。インドにないものを日本が持っている場合もあるので、積極的に進出してすべきだと考えています。 西山:支援先企業でインドのマネジメント人材を採用されたということですが、どんな方をどうやって見つけて採用されたのですか? 伊藤:シリアルアントレプレナーで、VCから資金調達を経験している方でした。残念ながら事業がうまくいかず売却するタイミングだったそうで、私たちがビジネスSNSのLinked inに出した求人にエントリーしてきてくださいました。前の会社でやろうとしていたことができなかった経験もあって、スタートアップの社長はお休みして、キャリアチェンジをされたのかなという印象です。 日本ではあまり見つからない人材だと思いますね。起業経験者が採用できるという意味でも魅力的な市場だと思います。 西山:ありがとうございます。相良さんはいかがですか。 相良:私はあえて、これはインドに向かないという活用法をお伝えしたいと思います。テックスタートアップに焦点を絞ってお話しすると、オフショア拠点の開設はあまり推奨していません。どこか他の地域で定義された開発要件に従って決められた納期と工数で着実に進めるという、いわゆるオフショア開発の拠点としては、インド以外に例えばベトナムなどの良い候補があるので。 インドの優秀なソフトウェアエンジニアは、言われたことを淡々とこなすよりも、トライアンドエラーを繰り返し、推進力を持ちリードしながら進んでいくカルチャーがあります。そのため、別の地域のリーダーが遠隔でインド人材を束ねてマネジメントするオフショア的な活用法を、リソースが限定的な、あるいは作って捨ててを繰り返すことを本分とするスタートアップが採用してしまうと、暗黙知の言語化や資料化を含めて管理コストばかりがかさんでしまい、本来の目的を果たせない可能性が高いです。 事業がグローバルな性質を帯びているかどうかを自問し、Yesであれば開発組織のリーダーをインドに置いて、テクノロジーのいろはは全て任せるくらいの割り切りと胆力でやるべきでしょう。グローバルビジネスで勝ち切るには、インド人材のコスト競争力を活かさない手はないですから。Noであれば、日本国内もしくは東南アジアのオフショアを絡めて開発体制を作る方が合理的な選択になります。 インドは、マネジメントのできるミドル層も人材が厚いので、本気でグローバルビジネスにチャレンジするのであればインドで体制を作るのが良いと考えます。 西山:これからインドに進出しようとするとき、VCはどんなサポートをしてくれるのでしょうか? 伊藤:現地の接点づくりをサポートします。現在も、支援企業に入って採用を直接サポートしていますし、インド国内での販売パートナーを紹介し、話を進めてもらっている企業もありますね。公的な機関や大学をつないで、拠点立ち上げの足がかりも用意しています。 相良:日本企業のインド開発拠点の設立は、いまメガベンチャーが始めているタイミングで、まだまだ黎明期だと思っています。その意味で、資本関係などは一旦横に置いて、「グローバルビジネスをするのであればテックセンターはインドに。さもなくばスタート地点にも立てない」という適切な認知を日本にも届ける草の根活動はしていきたいです。逆にそうでない場合には、無理に拠点開設を推奨しない選択肢も合わせて提示する冷静さを持っておきたいと考えます。 【第2部】メガベンチャーによるインド拠点開設 …

【イベントレポート】スタートアップによるインド拠点開設~インド市場開拓と世界最高峰テクノロジーとエンジニアへのアプローチ~ Read More »